あなたのカラコン大丈夫?

Share on Facebook

カラコン(カラーコンタクトレンズ)は法的な分類としては、販売時に眼科医の検眼・処方による処方箋(または医師の診断書)の提示を必要とする高度管理医療機器と、それ以外、つまり処方箋の提示を必要としない雑貨(おしゃれ用カラーコンタクトレンズ)の2種類に分かれます。

コンタクトレンズの眼障害に関しては、雑貨であるカラコンに限らず、高度管理医療機器に分類されるコンタクトレンズ装用者でも発生しています。眼科医の処方によるコンタクトレンズの場合は、そのトラブルの原因は製品の品質というようよりも、ケア不足や取り扱いの不注意によることがほとんどです。

例えば、コンタクトを長時間装用、特に着けたまま眠ってしまったり、洗浄を怠ったり、取替え期間を無視したりすることです。一方、雑貨であるカラコンは、そのような装用者の不注意に加え、素材品質問題(酸素透過性が低い)、色素の毒性や流出、破損や粗雑な成型などの良質ではない製品による眼科トラブルが発生しています。カラコンの多くは海外の生産工場で製造されており、その品質基準が購入時に不明確な場合があります。特に、安価なカラコンが韓国で生産されており、多くの若者が購入、装用しています。

以下に、韓国の眼科学会、食品医薬品安全庁からの情報を掲載してみました。
1. 『 韓国の眼科学会は31日、コンタクトレンズの使用による副作用を分析した結果を発表した。特に低年齢でのカラーコンタクトレンズの副作用が増加し、深刻な状況だと明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。
韓国メディアは、「カラーレンズ副作用患者の増加、失明まで招く」「コンタクトレンズの副作用、角膜移植に失明のリスク」などと題し、カラーコンタクトレンズによる副作用が増加していると伝えた。失明の危険や角膜移植が必要になるケースが発生しているという。
韓国眼科学会は2008年10月から2010年5月まで、全国22の医療機関においてコンタクトレンズの副作用で治療を受けた患者499人を分析した。このうち、角膜上皮がはがれ、わずかな痛みや視力低下を訴える角膜びらんが25.9%(129人)で最も多かった。次に、無菌性浸潤(角膜の炎症)19.2%(96人)、かゆみを伴うアレルギー疾患11.2%(56人)、細菌が侵入する角膜潰瘍9.4%(47人)などが続いた。
中でも10代のコンタクトレンズの副作用事例が急増していることが明らかになった。全体の33%である164件が10代の若者で、小学生と中学生が37件に上った。副作用を経験した10代の47%は、カラーコンタクトレンズを使用しており、これらの70%は目が悪くないのに、美容目的でカラーコンタクトレンズを着用していたという。 』

2. 『 韓国・食品医薬品安全庁(KFDA)が試験検査を実施した結果にり、カラーコンタクトレンズの8社10製品で違反事項を確認、販売中止の指示を出した。

韓国でも若年層を中心に、カラーコンタクトレンズは流行しており、同庁では30社60製品のカラーコンタクトの検査を行った。違反が確認されたのは、、このうち8社10製品で、対象となった10製品については、販売中止、製品の回収、廃棄を命じている。

韓国・食品医薬品安全庁では、違反が確認されなかったものも含め、カラーコンタクトレンズ全般の購入および着用について、長時間の着用は望ましくないこと、レンズの洗浄や保管など、衛生面の徹底を行うこと、痛みや激しい異物感などを感じた場合は直ちに使用を中止すること、購入にあたってはきちんと専門家に相談することなどを注意点として挙げ、その周知徹底を図っている。 』

 

最後に、韓国製のカラコンでも、KFDA認可のもの、さらには、CEマークがついているものもあります。(ただし、認可されていると謳っていても、記載そのものが虚偽の場合もあるそうです。)また、日本の通常の手続きを得て、承認になっているカラコンについては、高度医療機器承認番号が記載されています。

いずれにしても、眼科医の処方以外で購入する場合は、自己責任でということになるのですが、出来れば、せめて上記の基準をクリアしているものかどうかを確認して、さらには適切なケアの仕方を学び、眼科医での定期的な健診を受けることにより、安全にカラコンを使ってもらいたものです。

Comments are closed.